採用面接は対面とオンラインどちらがおすすめ?メリット・デメリット比較
近年ではテレワーク普及にともない、面接もオンライン化が進んでいます。しかし、従来の対面面接も行われているため、それぞれどんな対策をすればよいのか、自分にはどちらが向いているのか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。ここでは対面面接とオンライン面接のそれぞれのメリットやデメリットなどをお伝えします。
対面面接のメリットとデメリット
まずは対面での面接について、メリットとデメリットを見ていきましょう。
対面面接のメリット
対面面接では同じ空間の近い距離で面接官と向き合って話すので、双方のやり取りの中での微細な反応やコミュニケーションから生まれる空気感がダイレクトに伝わります。そのため、自分の持ち味や熱意はもちろん、会話の意図やニュアンスといった繊細な部分を伝えやすいことが最大のメリットです。
また、企業によっては面接会場以外の場所にも案内してくれるので、実際に働く場所や設備、従業員の働く姿といった職場の実態や雰囲気を確認でき、自分が働いた時のイメージもしやすくなります。
オンラインと違って通信機器を使用しないため、通信トラブルやコンピュータの操作などの技術的な心配をせず、安心して面接を受けられることもメリットの一つでしょう。
対面面接のデメリット
面接場所と時間の制約を受けるので応募者が在職中の場合は、現職の勤務時間と重なることがあり、採用側との調整が必要となります。また、面接会場に出向く必要があるため、移動時間と交通費が発生しますが、多くの場合、交通費は応募者負担となり、面接のためだけに時間と費用を費やすことになります。
面接においては、同じ空間で対面することのメリットがある反面、緊張して本来の自分の持ち味をうまく伝えられない場合がある、ということも考慮しておきましょう。
オンライン面接のメリットとデメリット
続いて、オンライン面接のメリットとデメリットをそれぞれ見てみましょう。
オンライン面接のメリット
オンライン面接では面接会場に出向く必要がありません。場所と移動時間の制約を受けないため、在職中の場合も現職の業務の合間に面接を受けるなど、すきま時間を活用したスケジュール調整がしやすい、というメリットがあります。
双方のスケジュールが合えば、即日に面接を行うといったことも可能となるほか、距離の制約がないため、地方からも参加しやすくなり、移動の必要がないため、交通費も発生しません。
また、オンライン面接の場合は会場を押さえる必要がなく、採用側はカジュアルで簡易な面談が可能となります。そのため、お互いに少ない負担で第一印象を確認し、相性を判断することができるというメリットもあります。
同じ空間で対峙せず、自分が落ち着く場所も選べるため、対面より緊張しにくく、手元に質問事項などの資料を用意できることも、オンラインならではの利点でしょう。
オンライン面接のデメリット
同じ空間、近い距離での対面面接と違って緊張しにくい反面、画面越しだと自分の持ち味が伝わりにくくなります。直接のコミュニケーションからだと感じ取りやすい全体的な雰囲気、声の抑揚や表情、発言に対する相手の微細な反応は、オンラインだと受け取りにくいことがその理由です。
タイミングよく相槌を打ち、返事をするといったテンポの良いやり取りがしにくく、話が盛り上がりにくいということも、オンラインのデメリットと言えるでしょう。
そのため、対面面接以上に自分の本来の印象が伝わるように配慮する必要があります。また、通信状況によって会話が途切れるなどといったトラブルが発生する可能性があることも、考慮しておきましょう。
対面とオンライン、どちらが良い?気をつけるべき点とは?
対面面接もオンライン面接もそれぞれにメリットとデメリットがあることをお伝えしました。どちらかが正解というわけではないので、それぞれの特性を活かし、その都度使い分けるのが良いでしょう。
たとえば、最初にオンラインでカジュアルな面談を受けたあと、さらに詳しくその企業について知りたいと思えば、次は対面面接を申し込むといった方法が取れることも、オンライン面接が一般化した現在ならではの選択です。そのうえで、それぞれの面接を受ける際の注意点についてご説明します。
対面面接での注意点
対面面接では実際に企業に出向き、面接官に合うため、面接時間に遅刻しないことと、全身の身だしなみや姿勢、動作にまで気を配ることが前提として必要です。面接官は発言だけではなく、姿や行動のすべてを見て評価していることを念頭に置きましょう。
発言内容に機敏さや元気さ、容姿の清潔さなどが加われば、印象が格段に良くなりますし、対面している利点を活かし、面接官の目を見て話すことも、高い評価につながるでしょう。
オンライン面接での注意点
オンライン面接では、丁寧かつ相手に伝わるコミュニケーションをとることが、最も気を付けるべきポイントといえます。対面と違ってテンポよくスムーズに、コミュニケーションをとることが難しい分、声のトーンや大きさ、話すスピードに注意を払い、相手に伝わっているか反応をよく見ながら、会話を進めるようにしましょう。
表情を明るくするためにライトを使用したり、身振り手振りや相槌を少しオーバー気味に行ったりなどの工夫をしてみるのも良いでしょう。
オンライン面接はそのメリットの多さからだんだんと採用企業が増えており、今後もさらに定着していくことが想定されます。一方、従来の対面面接から得られることも多く、その人本来のポテンシャルを確認する手段として採用されるでしょう。本来の自分が十分相手に伝わるよう、面接を受けるにあたっては対面、オンラインそれぞれの特徴と注意点を理解して、必要に応じてどちらにも対応できるようにしておきましょう。